ふりかえり

日々の出来事と観点別ふりかえり

平成28年6月25日(土)

甲斐崎学級の公開日参観

 

今日は、自分のクラスの作家の時間、なんとなく回っているようだし、子どもたちも楽しそうだし、でもどうなんだろう、まだ見えていないこと、そして自分でもうっすらと課題に感んじていることをしっかり考えてみたいと思い、KAIのクラスを参観しました。

 

事前の見てきたいことリスト

①カンファランスの様子

②一人一人の見取り

③KAIの立ち位置

④子どもの様子

⑤システムの工夫。手立て

⑥作家の椅子の時間

⑦これまでのミニレッスンについて

その他、子供同士のつながり、作家以外の授業、5時間目のPAのねらい、KAIと子どもたちの様子

 

それにそって振り返ってみたいと思います。

 

①カンファランスの様子

書いている子どもの中を回って、先ほどやったミニレッスンに絡めて「書き出しの工夫をしてみたら」というのだけ聞こえた。

一か所に2〜3分くらいだろうか

回る順番とかはとくに決めていないように思えたが、

なにかあの子に行こうという時の基準はあるのだろうか。

ちょっと余計なおしゃべりに見える子、消しゴムを投げている子がいてもそこに行ったりはしない。

そのうちにその子たちも、作品のことについて話し始めたり、遊びをやめて熱心に書いたりしていた。

カンファランスの記録のようなものはとっているのだろうか。

 

②一人一人の見取り

これについて具体的に今のクラスでどうされているのか聞いてみたいところだったが、公開日のため話しかけることははばかられた。

以前は進度表のようなものがあり、画鋲を動かす進度表があったが現在はどうしているのだろう。

私は今、だれがどうしているのか正直把握できていない。

作家のノートを回収して見るのがよいのだろうか。

KAIのクラスの子のノートに赤丸があるのが見えた。あれはなんなのだろう。

ノートチェック、そしてコメントなどもしているのだろうか。

 

③KAIの立ち位置

小さな声で回っている。

ミニレッスンの時はベンチに座っていて、立っていない。

一斉授業のような、先生が黒板の前でパフォーマンスしているような感じではなく、

全体の一部のような感じで。

これは、昼食を食べに行った時もまっちゃんやタクヤと話していたのだが、あまり注意の言葉を子どもにかけていることがない。

作家の時間でも、図工でも、PAでも。

例えば、「静かにしなさい。」ではなく「しゃべっていい?」と子どもたちに問う。

「やめなさい。」ではなく「こういうのやめない?」と子どもたちにに問う。

PAでも、子どもたちを待つ。私ならどうするか、もっと焦って声かけてしまうだろう。

また、指示の出し方としてよく言われるきちんと子どもたち全員が静かになってから次の指示を出すという感じではなく、もしかして聞いていない子もいるのでは?というかんじ。

しかし、子どもたちはしっかりとKAIの言葉をキャッチしていて行動する。

ちょっと不思議に感じるとともに、自然だなあと思った。

PA「進化じゃんけん」ではKAIは子供達と一緒に楽しんで参加していた。その楽しさは自然なのかわざとなのかわからない。進化じゃんけんはだんだん長丁場になり、はじめに人間に進化した子たちは少し冷めた表情。そんな時私なら頃合いを見て途中で切り上げてしまうだろうなと思いながら見ていた。

KAIはなかなか切り上げない。それにもなにか意図があるのだろうか。

そしてパタパタ

低学年、土曜日の5時間目ということもあってか、パタパタの時に座っている子が何人も寝っころがり始め、しまいにはある子が「昼寝したい〜」「のんびりしたいよ」と言い出す。

親も見ている。「ちゃんとやって」という子もいる一方でダラダラ組の勢いはすごくなっていく。

KAIは黙ってそこにいる。

 

④子どもの様子

ミニレッスンなどの時、あ「集まって」と声はかけているが、列になったりすることはなく、わりと好きに座っている。KAIのすぐ近くにいる子、中間層、そしてその外側、そしてまたその外側と何段階かに分かれている。

最後列はよく言われる聞く態度ではない。無意識に寝っ転がっている子も。

しかし、ミニレッスンで話していることをキャッチして考えていることがなんとなくわかる。聞くというのは、相手に対する態度面で評価しがちだか、どうやらそうではないようだということが、KAIのクラスのを見ているとわかる。

読み聞かせで一番後ろにいる子たちが、「ねぎを運んで」に反応したり、PAでもよく発言をしていた。

 

⑤システムの工夫、手立て

作家の時間の共有の時間で、全員が作家の椅子に座った子にファンレターを書いてその場で渡していた。自分の教室では最近挙手によるフィードバックになっていて、アドバイスのようなことが続くとあまりよい雰囲気にならないことがあった。

付箋に書く時の言葉についてもミニレッスンが必要だと再確認できた。

 

⑥作家の椅子(共有)

どのような椅子なのか興味があったのだが、KAIの座る教員用の椅子

 

⑦これまでのミニレッスン

これについてはFacebookなどでも公開されているが、いろいろ聞いてみたかった。

⑧その他

保護者会も廊下からのぞき聞き。

作家の時間について丁寧にその価値を説明していた。

作家の時間をやるとなると。ここまで保護者の理解を得るためにしなければならないのかと正直思った。私にはできるだろうか。

国語の学習指導要領の内容と照らし合わせ必要なことをやっているということを伝えなければならない。今なら頑張ればできそう、でも、何年か前なら無理だっただろうなと思う。